黒ショウガエキスの紹介
黒ショウガはショウガ科バンウコン属の植物で、これまで脂肪蓄積抑制作用1)、血管拡張作用2)などがあることが報告されています。黒ショウガは一般的なショウガには含まれないポリメトキシフラボノイドという成分を含有しています。
シャルレでは黒ショウガエキスとその他の植物エキスを組み合わせて摂取した場合の効果について、独自に検証を行いました。
黒ショウガエキス含有食品を継続して摂取することにより、冷えや疲労感の改善などに効果がある結果が得られています。
黒ショウガエキスの特長
試験実施方法(全試験共通)
- 試験食品
- 黒ショウガエキス含有食品(その他植物エキスとして黒胡椒エキス、黒ゴマエキス、発酵黒タマネギ末、黒大豆種皮エキスを含む)
- 被験者
- 20歳以上70歳未満の成人女性57名
- 試験期間
- 28日間
- 試験方法
- ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験
- 試験機関
- 長崎県立大学看護栄養学部 栄養健康学科
- 飲用方法
- 2錠/日を朝食後にぬるま湯または水とともに摂取
特長①
足指先表面の冷え改善効果について
黒ショウガエキス含有食品を
摂取することで
足指先の冷えを改善しました。
試験食品またはプラセボ食品(エキスを含まない対照食品)の摂取前後での被験者の足指先表面温度の比較を行いました。
試験食品を摂取することで、下記のような条件に当てはまる人の足指先表面温度が高くなることを確認しました。
- 1足指先表面温度が低い人(全被験者の平均値(17.3℃)未満の人)
- 2BMI*が22以上の人
*BMIは以下の式で計算される肥満度の指標です。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) 日本肥満学会ではBMI22を標準体重(適正体重)としています。
下記の図1は①、図2は②の条件に当てはまる人の結果です。食品摂取前の足指先表面温度を基準として、摂取後にどの程度温度が変化したかを示しています。摂取後の数値が大きいほど冷えが改善していることを表しています。
図1 足指先表面温度が
全被験者の平均値より低い人の温度変化量
* P<0.05 プラセボ食品摂取群に対して有意差あり
図2 BMI22以上の人の
足指先表面温度の変化量
* P<0.05 プラセボ食品摂取群に対して有意差あり
下の写真は試験食品摂取前後の足指先を赤外線サーモグラフィーで撮影したものです。
試験食品摂取後の方が赤い部分が増え、表面温度が高くなっていることがわかります。
- 写真:
- 赤外線サーモグラフィーで撮影した試験食品を摂取した被験者の足指先表面温度の変化
(足指先表面温度が低く、BMIが22以上の被験者)
特長②
手足の冷え、疲労感などの
体感の改善について
黒ショウガエキス含有食品を
摂取することで、
手足の冷え、疲労感、排便感の体感が
改善しました。
試験食品およびプラセボ食品の摂取前後の身体の状態の変化をVAS法を用いて調べました。
VAS法とは質問に対して自分が感じている程度を10cmの線上に書き込んで表す方法で、数値化が難しい体感の変化などを調べるために広く用いられています。(下記の例参照)
図3は試験食品を28日間摂取したときの体感の変化を示したもので、摂取前を基準としたときのVAS値の変化量を示しています。グラフの棒が右側に長くなっているほど、改善の程度が大きいことを表しています。
試験食品を28日間摂取することで、プラセボ食品を摂取した場合より手足の冷え、疲労感、排便感が改善することが確認できました。
図3 試験食品摂取前後のVAS値の変化量
* P<0.05 プラセボ食品摂取群に対して有意差あり
参考文献
1) J Nat Med 2011;65:73-80
2) Phytother Res 2010;24:1520-5