みかん混合発酵茶末の紹介
長崎県の研究機関と大学(長崎県立大学、長崎大学、九州大学)の研究プロジェクトで開発された「青みかんと茶葉を混合発酵させる技術」を用いて作られたみかん混合発酵茶葉の粉末(以下、「みかん混合発酵茶末」)。その粉末を使用した顆粒を摂取することで得られる血圧に及ぼす効果について、独自に検証を行いました。
みかんに含まれるポリフェノールの一種であるヘスペリジンは、毛細血管の強化、血流改善、血圧低下などの効果を有することが報告されています。しかしヘスペリジンは水に難溶で腸管からの吸収性が悪いということから体内で効果を発揮しにくいという問題がありました。
今回開発された製法で作られた「みかん混合発酵茶末」は、茶葉に含まれる水溶性のカテキン類や発酵茶製造過程で生成したカテキン重合ポリフェノール類がヘスペリジンの水に溶けにくい部分に結合することで水溶性を向上させ、生体内への吸収性が高まることを確認しています。
シャルレは、本研究で「みかん混合発酵茶末」を摂取することで、水溶性の向上したヘスペリジンを摂取することができ、収縮期血圧を下げる結果が得られたことから、高血圧を改善することによる生活習慣病予防につながる効果が期待されることを確認しました。
みかん混合発酵茶末の特長
試験実施方法
- 試験食品
- みかん混合発酵茶末
- 被験者
- 血圧が高め(収縮期血圧130~159mmHg、拡張期血圧85~99 mmHg)の20歳以上70歳未満の成人男女39名
- 試験期間
- 12週間
- 試験方法
- ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験
- 試験機関
- 長崎県立大学看護栄養学部 栄養健康学科
- 飲用方法
- 1日1包(1.2g中、みかん混合発酵茶末890mg含む)を、朝食、昼食あるいは夕食のいずれかの食事とともに摂取
4週間の飲用で、収縮期血圧を下げ、
12週間後までその効果を
維持することが確認できました。
下のグラフは、試験食品及びプラセボ食品を12週間摂取したときの収縮期血圧の変化量(平均値)を示しています。
「みかん混合発酵茶末」を摂取し始めて4週間後には収縮期血圧がプラセボ食品と比較して有意に低下し、その後8週間後まで経時的に減少し、さらに12週間後まで同程度で推移しました。
この結果より、「みかん混合発酵茶末」の摂取が、収縮期血圧を低下させる効果を有することが確認されました。
収縮期血圧変化量
- * プラセボ食品と比較して有意差あり(P<0.05)
- 血圧が高め(収縮期血圧130〜159mmHg、拡張期血圧85〜99mmHg)の20歳以上70歳未満の成人男女の被験者39名を対象に、ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験を実施した。被験者は、試験食品を摂取した群20名およびプラセボ食品(偽薬)を摂取した群19名の2群に分け、それぞれ1日1包を食事とともに12週間毎日摂取させた。
- 出典:薬理と治療,48(2),225-235,2020より引用
みかん混合発酵茶末のまとめ
日本人に最も多い生活習慣病のひとつである高血圧は、20歳以上の国民の約3人に1人が罹患していると言われていますが、血圧が高くなってきても自覚症状が無い方が多く、放置してしまうことで知らないうちに動脈硬化が進行し、心臓や脳、腎臓などの臓器にも負担がかかって、いわゆる合併症を引き起こすことにつながっていきます。
このように血圧が高くなった方に対して、早めに食生活や運動等の生活習慣の改善を行うとともに、機能性を有する食品である「みかん混合発酵茶末」を継続摂取することはとても有意義な対策のひとつと言えます。