健康
ポッコリお腹は姿勢が原因?見た目年齢を向上させる姿勢の整え方
悪い姿勢を続けていると、体中にコリや悩みが生じたり、呼吸がしづらくなったりして、健康面に影響を及ぼします。しかし、それだけではありません。悪い姿勢は、ポッコリお腹の原因になるのです。ボディラインが崩れると、実年齢以上に見た目年齢が老けてしまいます。
ただ、頭ではわかってはいても、年齢を重ねるごとに「良い姿勢を維持するのは体力的にきつい」と感じている人が多いかもしれません。
今回は、身体に負担をかけずとも美しく見える姿勢の整え方をご紹介します。
姿勢を悪くする「最悪の生活習慣」はこの3つ!
姿勢は、普段の生活習慣でつくられていきます。以下のようなことが癖づいている人は、姿勢を悪くしてしまっているため要注意です。意識して、できればすぐにやめましょう。
シンクにもたれる
キッチンで調理をしたり、洗い物をしたりするとき、シンクにお腹をつけて、もたれて立っていませんか?この姿勢は腰に負担をかけ、反り腰の原因になります。シンクから少し離れ、お腹をつけずに立つようにしましょう。
高い枕で寝る
枕が高いと、寝ている間中ずっと首を曲げたままになって、首や肩の筋肉が緊張し、背中が丸くなる原因になります。人間は1日のうち約1/3は眠っています。日中の姿勢にも影響する就寝時の姿勢にも目をむけ、枕を高くしすぎないように注意しましょう。
口呼吸をする
「風邪をひきやすくなる」「喉が渇きやすくなる」など、身体に悪影響を及ぼすことがよく知られている口呼吸ですが、姿勢にも大きく影響します。これは、口から息を吸いやすくするために、顎を突き出す癖がついてしまうからです。この癖が、全身のバランスを崩してしまうことに。鼻で呼吸ができるように上顎に舌をつけておくことを習慣にしましょう。
「胸を張る」は間違い!良い姿勢は「猫背」になってから整える
では、「良い姿勢」とはどのようなものなのでしょうか?「胸を張る姿勢」を「良い姿勢」と思われている人も少なくありませんが、それは間違いです。
胸を張れば張るほど身体に負担をかけることになり、全身のバランスを崩してしまいます。バランスが悪くなると、内臓が圧迫されて健康的な代謝が落ち、結果、太りやすい体質に。そして何よりも、胸を張る姿勢は体力的につらく、年を重ねると維持することが困難です。
本当の「良い姿勢」は、胸を張らずにストレスフリー。むしろ一度、「猫背」になってから整えていきます。
【手順】
・つま先を真っ直ぐ前に向け、膝を力ませずに立ちます。
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・お尻を突き出すことなく、おへその位置で身体を前に曲げ、猫背になり足元を見ます。
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・足元を見ながら上体を起こし、足元が見える範囲で上体を起こすのをやめます。
※この時点で横から見た姿勢は、猫背ではあるものの、床から真っ直ぐになっていること。
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・その状態を維持したまま、両肩を上に上げられるだけ上げます。
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・上げたまま後ろに持って来ます。
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・真下にストンと落とします。
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・頭を肩の真上に乗るように起こします。鼻から息を吸ったときに、吸いやすいと感じられたらOKです。
良い姿勢こそ、若さの秘訣
ストレスフリーな姿勢を日々続けると、筋肉のこわばりや内臓への圧迫が減少し、健康的な代謝が上がって太りにくくもなります。そうなれば、身体だけではなく、心も軽やかになって、自然と笑顔が出やすくなるでしょう。
良い姿勢こそ、若さの秘訣。いつまでも若々しく見られるように、姿勢のバランスを見直しましょう。
※安全を十分に確保したうえで行ってください。
※痛みを感じた場合はすぐに中止し、くれぐれも怪我等をしないようにご注意ください。
※効果・効能の実感には個人差があります。
Noriko(のりこ)
ウォーキングアドバイザー
1964年生まれ。大阪教育大学教育学部卒業。株式会社Bj ウォーキングスクール代表取締役。自然な姿勢と歩き方で、前にスイスイ進める体作り『YURUKUウォーク』考案者。『歩くことは生きること~生きる喜びをともに』の理念のもと、全国の公認インストラクターたちとともに喜びの輪を広げる活動を精力的に行っている。現在、心斎橋スタジオでの定期レッスンや個人セッションを行う傍ら、企業・組合主催の出張レッスンや各種セミナーなどを実施している。